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地下鉄七隈線延伸、キャナルシティ経由に決定へ福岡市営地下鉄七隈線(橋本―天神南、12キロ)の延伸ルートが、天神南駅から大型商業施設「キャナルシティ博多」を経由して博多駅につながる案で決まる見通しになった。市議会の主要会派が同案支持でほぼまとまったためだ。2月の市議会交通対策特別委員会で決定し、本会議に報告される見込み。市は来年度にも国に事業申請する方針だ。 検討されていたのはキャナル経由案(1・4キロ)のほか、〈1〉天神南駅から博多ふ頭などウオーターフロント(WF)地区までの「WFルート」(2・3キロ)〈2〉WFルートを空港線中洲川端駅付近まででとどめるルート(1・2キロ)〈3〉薬院駅から博多駅に向かう「博多駅ルート」(2・5キロ)――の計4案。 地下鉄の整備ルートは、市議会が調査・検討した上で決定し、市長が最終的な事業化を判断する。市議会では、最大会派の自民党をはじめ、公明党、民主・市民クラブ、みらい福岡などの主要会派がキャナル経由案でほぼまとまった。 七隈線の延伸ルートについては、市交通局が開業後30年の費用対効果を試算した結果、キャナル経由案が最高の4・6倍で、ほかは1・2〜2・3倍となった。市交通局は22日の市議会特別委でこの試算結果を報告し、キャナル経由案について「優先して実現していくべきルートとして妥当」との見解を示す。これを受け、特別委は2月に改めて開く会合で最終的な意見を取りまとめる見通しだ。 市交通局は、国への事業許可申請から着工するまでに約3年、工期は約7年と見込んでおり、早ければ申請から10年後に延伸部分が開業する。キャナル経由案の建設費は4案で最も安い約450億円、延伸区間の1日当たりの利用者数は4案で最多の6万8000人と予測している。 (2010年1月21日 読売新聞)
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